追いかけて、攫って

鰓原村では漁業を司る神として深きものが崇拝されており、十年に一度、漁火祭りのために選ばれた『巫女』が花嫁として捧げられる風習があった。深きものどもは花嫁と引き替えに村の漁業の豊作という恩恵を与え、捧げられた花嫁たちは深きものどもと交わり、混血種を生まされることになる。
PCたちが鰓原村に訪れたのは、ちょうど花嫁が選ばれる年のことだった。
今年の巫女に選ばれた内海凪沙と幼馴染であり恋人関係だった浜田航汰は、KPCを巫女とすり替えて替え玉にしようとしていた。KPCが選ばれたのはたまたまであり、そこに必然性はない。ただ浜田の目に留まったのがKPCだっただけに過ぎない。浜田にとっては、内海の代わりになればそれがよそ者だろうが男性だろうが関係ないことだった。
浜田は内海とKPCをすり替えた後、村の者に気づかれる前に都会へと駆け落ちする。
PCがKPCを深きものどもから取り返した後、鰓原村の住民たちは新しい花嫁を捧げるように求められることになる。
その後どうなるかは探索者たちには知るよしのないことだ。
探索者たちは村から脱出し、自分たちの日常生活に戻るだけのことである。

・PC(西馬熱斗:魔女)
(浜田に誘われた)モリオに誘われて鰓原村にやってくることになった探索者。
探索技能が低いのが心配ですが頑張ってください。

・KPC(森芽々杜:モリオ)
職場のバーで出会った浜田に誘われて、魔女と一緒に鰓原村へとやってくる。
浜田に『好きな人と結ばれるおまじない』だと騙されて薬を飲まされ、巫女の身代わりになってしまう。
普段であれば一人で大暴れして帰ってこれるのだが、薬の効果でへろへろになってしまい身動きが取れない。
魔女の行動次第では後半の戦闘には参加可能だが、薬の効果が残っている限りただのよく喋るお荷物。
暴れられるとシナリオが崩壊するのでできれば大人しくしていてほしい。

・浜田航汰
男性 20歳 SIZ15 APP13
一途で情熱的な男性。都会で働く会社員。実は村長の息子。
幼馴染であり恋人でもある凪沙のために村に戻ってきて、替え玉作戦&駆け落ちを決行する。
村にいた頃は『巫女送り』を村の昔からの風習だからと受け入れていたが、巫女に凪沙が選ばれたことで納得できなくなってしまった。
こういう若者が増えていけば『巫女送り』も次第に廃れていくんじゃないでしょうか。

・内海凪沙
女性 18歳 SIZ12 APP15
今年の巫女に選ばれていた女性。小柄な美人。和服が似合うお淑やかな女子高生。
航汰とは幼馴染であり、彼が村の外に出て働くようになっても文通して交際を続けてきた。
ちなみにモリオには全然似ていない。

・深きもの(マレモン98P)
鰓原村のすぐそばに海底都市を造って棲んでいる。
鰓原村の崇拝を受けて、花嫁と引き替えに豊作の恩恵を授けている。

・深きものの混血種(マレモン99P)
鰓原村から干潮時のみに現れる道で繋がっている離島に集落を造って棲んでいる。
鰓原村に混血種が生まれたとしても、体に混血種の特徴が現れるとこちらの集落に移り住む。
また、花嫁たちも離島に住み、子どもを産む役目を終えたら鰓原村に帰されるのだが、心にトラウマを抱えて自死を選ぶ者が多く、無事に帰ってくる者は少ない。

▼導入

あなたはその日、たまたま休日だった、あるいは手持ちの仕事が片付いた、もしくはそのほかの理由で、自分の部屋には籠もっていたものの、どちらかと言えば暇を持て余していた。

こんなとき、愉快な仲間たち――たとえば、あのトラブルメーカーの聖職者なんかが、面白く、かつ面倒ではなく、それなりに歯ごたえのある厄介ごとを運んではこないだろうか。
そう半ば軽口のように期待していると、あなたの聞き慣れた軽い足音がぱたぱたと近づいてきて、あなたの部屋の前でぴたりと止まる。
と同時に、ドアを破壊しそうな勢いのノックが部屋に転がり込んでくる。

ドンドンドン。

「魔女さん、魔女さーん!」

あなたがドアを開けると、そこにはあなたの望んだ(かもしれない)トラブルメーカー、モリオが立っていた。

「魔女さん。今、お時間ありますか?」
「あの、お話があって…えへへ、遊びに誘いに来たんですけど」

モリオを部屋に迎えるなら、モリオは後ろ手に何かを持ちながら、そわそわした様子であなたの部屋に入ってくることだろう。

あなたに興味があろうと無かろうと、モリオは後ろ手に持っていたものをじゃじゃんとあなたの目の前に差し出し、嬉しそうに微笑む。

「これ、見てください!」
「お祭りのチラシです。今、バーに来たお客さんに貰ったんです!」

あなたがそれを見るなら、こんなワードが目に飛び込んでくる。
『鰓原村』『漁火祭り』
それらの文字が目立つようにチラシにレイアウトされている。
村祭りのチラシであることはすぐにわかるだろう。
モリオがあなたに何を言わんとしているのかも。
モリオはへにゃへにゃと笑って、あなたを祭りに誘う。

「魔女さん、お祭りに行きましょう。二人で、一緒に!」

※ここで断られることは想定していないので、同意を取ること。
 また、他のメンバーを連れて行くことも想定していない。
 二人きりで出かけるように誘導する。

・おじさんたちは行かないの?
「餓狼さんはお仕事が忙しいそうです。セラさんはプールですって。ミカさんは保育園に行ってます。お祭りに行きたいなら魔女さんを誘えって餓狼さんが言ってました!」
「というのは建前で」
「あの…本当は、」
「私も魔女さんと二人きりで行きたいなって思ってました。だめですか?」

・一人で行けば?
「私…魔女さんとお祭り行きたいです。だめですか?」

※モリオはあざといので、これくらいのことは言う。

「えへ。嬉しいです!」
「あのですね、このお祭りを教えてくれたお客さんが、浴衣着ていくと楽しいよって教えてくれたんです!」
「浴衣着ましょうよ。買いに行きましょう!」

あなたが同意すれば、モリオは嬉しそうに頭のてっぺんのアホ毛を揺らすだろう。
こうしてあなたとモリオは、鰓原村の漁火祭りに参加することに決めたのだった。

▼出発

数日後、浴衣を着たあなたとモリオは、電車に揺られていた。
乗り慣れない路線を走る電車はその窓の外に見慣れない景色を映し出す。
片側には紺碧に光り輝く海の色と突き抜けるような空の色。もう片側には鬱蒼とした山々の深い緑が広がっている。
コンクリートの灰色だった地面が、土と田んぼの茶色に染まっていく。
あなた方はそれらを珍しいと思うかも知れないし、あまり興味が無いかもしれない。
窓の外に立ち並ぶ建物は次第に背が低くなっていき、見慣れたビルは姿を消し、次第に古びた家屋ばかりが並ぶようになる。

目的の駅に着くにはまだ時間がかかる。気になる単語があれば、今のうちに調べておくといいだろう。

<コンピューター>または<図書館>

えらはらむら、と読む。
あなたたちが住んでいる街と比べるとずっと人口も少なく、土地面積も小さい。
あなたが都会育ちなら、田舎だと感じるかも知れない。
漁業が盛んな村であり、海産物や地酒などが有名。
観光業はあまり盛んではないようで、ホテルや旅館などの情報はあまり見つからない。
また、村の公営ホームページは見当たらない。

鰓原村で毎年夏に行われる祭り。
村の公営ホームページがないので、参加した観光客の口コミでしか詳細がわからない。
SNSには屋台が立ち並ぶ写真がアップされている。
十年に一度『巫女送り』という行事が行われるらしい。
今年はちょうど『巫女送り』が行われる年のようだ。

十年に一度、漁火祭りで行われる行事。
漁業の豊作を願って始められた行事で、巫女を神輿に乗せて運ぶのだという。
SNSでは神輿の写真がちらほら見られるが、前回の開催が十年前なこともあり、情報は少ない。

※ガチ因習村なのでネットが通じていない。ホームページなんかない。
 情報が無いという情報が得られる。

何か調べたら<アイデア>

かなり規模が小さくマイナーな村祭りであることに気がつく。
モリオにこの村祭りを紹介した『客』は、よくこんな祭りを知っていたなと思う。

情報が少ないな…と思う。

魔女が祭りを疑問に思うようであればモリオに<目星>

モリオはやたらこの祭りを楽しみにしているようで、さっきからアホ毛がぶんぶん振り回されているし、そわそわと落ち着かない様子だ。何か理由があるのだろうか?

モリオはどうやらこの祭りを楽しみにしているようだ。

※『好きな人と結ばれるおまじない』があるよ、と誘われており、すっかり信じ切っている。
 なお、モリオに理由を聞いても恥ずかしがって答えない。

▼到着

「次はえらはら、えらはら」
「車内に荷物をお忘れにならないよう、ご注意ください」

アナウンスが聞こえ、あなたたちは顔を窓の外へと向ける。
駅のすぐ傍まで迫る海の色に迫力を感じる。夏の突き刺すような日差しを反射させ、きらきらときらめく海の青と砂浜の白のコントラストに、インドア派のあなたは目を灼かれてしまいそうだと感じることだろう。

「魔女さん、行きましょう!」

モリオはあなたに手を伸ばす。その手を握れば、彼は嬉しそうに握り返してきた。
鰓原駅で降りていくのはあなた方だけのようで、電車が行ってしまえば、そこにはあなた方二人の姿しかない。
静かな駅に、モリオの履いている下駄の音がよく響く。
ひょこひょこと歩く彼の背中で、黄色の兵児帯が金魚の尻尾のようにひらひらと揺れている。

【探索可能箇所】

・時刻表/券売機/改札

二時間に一本しか電車が来ない超過疎駅だ。一本乗り逃したら大変なことになる。

ICカードのチャージ機能はついていない。前時代的で化石みたいな券売機だ。

無人改札だが、もちろんICカードは使えないし、自動で閉まるドアもない。
不用心極まりないが、田舎だから平気なのだろうか?

※帰ってくるときは無賃乗車することを想定しています。
 切符なんか買ってる場合じゃないよ。

改札を出ると、駅前通りにのぼりがちらほら立っているのが見える。どれも勢いのいい字で『漁火祭り』と書かれており、祭りの賑やかさを感じられる。
また、あちこちに祭りの開催を知らせるポスターが貼られている。どれも子どもが描いたような素朴な絵柄のポスターで、この村の小中学校に通う子どもたちがデザインしたらしい、と察せられるだろう。
モリオはポスターを眺め、嬉しそうに微笑む。

「微笑ましいですね。地域密着、という感じがします。村ならでは、というか」

<アイデア>

モリオが持ってきたチラシはもっと出来がよかったな、と感じる。
明らかにプロの仕事だったはずだ。少なくとも、大人が作ったものだろう。

モリオが持ってきたチラシはもうちょっと雰囲気違ったけどなあと思う。

※チラシは浜田が巫女の替え玉を村に誘い込むために用意したものです。
 村の外の人間に魅力を感じさせなければいけないので、お金の力を借りました。
 そのため、村の外から来た人間自体はモリオ以外にもいるんじゃないでしょうか。

▼漁火祭り

あなた方は、駅前広場からバスに乗り5分ほど揺られて、夏祭りの会場へと向かう。
そこは駅前とは比べものにならないくらい人に溢れ、賑わっており、活力の漲る場所だった。
ひしめくように屋台が立ち並び、ソースや砂糖、マヨネーズの香りが混ざり合って空気中に漂っている。
人の熱気と鉄板から立ち上る湯気が、祭り会場周辺の温度を上昇させているようにも感じる。

「これが……お祭り」

あなたの手の中で、モリオの手のひらがじんわりと湿気を帯びていく。
その横顔を窺えば、丸みを帯びた頬がほんのりと上気して色づいている。
あなたと同じ色をした瞳に星のようなきらめきが瞬いている。
それは喜びであり、感動であり、興奮だった。

「魔女さん、私、お祭りに来るの、初めてです」

モリオはあなたの方を見て、ふにゃりと顔を綻ばせた。
それは幼少期、娯楽に興じることの少なかった人生を歩んだ者の表情だった。

【探索箇所】

即席で描写が作られる屋台たち
・お面屋さん
・かき氷・わたあめ・タピオカ・クレープ
・焼きそば・お好み焼き・たこ焼き
・トルネードポテト・じゃがバタ
・フライドポテト・イカ焼き
・たません・からあげ・焼き鳥
・フランクフルト・ホットドッグ

ダイスゲームができる屋台
・ロシアンたこやき
・リンゴ飴、チョコバナナ、イチゴ飴
・射的
・わなげ屋
・金魚すくい
・スーパーボールすくい

・お面屋さん
なんかいい感じのお面が買えます。

・モリオの草履の鼻緒が切れる
魔女はどうする?
直す場合、DEX×5で上手に直せます
そのほかPLの宣言に従って処理します

・ロシアンたこやき
チョイスでどっちが辛いの当たったか選ぶ。
モリオが当たったら口移しするね

・リンゴ飴、チョコバナナ、イチゴ飴
チョイスでじゃんけん。
勝ったらおまけでもう一本。

・射的
ライフル(初期値25)で判定。がんばれ
3発失敗したら残念賞がもらえる

・スーパーボールすくい
幸運で判定、1d6でゲットした個数決める

・わなげ屋さん
投擲で成功したら商品がもらえる。
これも3発失敗したら残念賞がもらえる

・金魚すくい
DEX×5で成功するか判定する
DEX×4→DEX×3…と徐々に減らしていく

※思う存分遊びます。ここは無限に遊んでいいところ。
選択肢が5000個あるので全部は遊べないと思います。
いい感じに満足したら次に進むこと。

▼巫女送り

あなたたちが祭りを満喫していると、一人の男性が声を掛けてくる。

「こんばんは。楽しんでますか?」

「あ、浜田さん」

モリオはその男性を知っているようで、顔を見るなり嬉しそうな表情を浮かべる。
まるでその男性に会うことを楽しみにしていたような、そんな表情にも思えた。

「魔女さん、この人は浜田さんと言って、このお祭りを紹介してくださったバーのお客さんですよ」

「こんばんは。えーっとあなたは……」
「魔女さん?変わったお名前ですね。っと、失礼。深入りするつもりはないんです」
「ここは僕の地元なんですよ。だから来てくださって嬉しいです。地元が賑わうのは嬉しいですから」

浜田はあなた方としばらく話すと、モリオに何事か耳打ちをする。
モリオは待ってましたと言わんばかりに浮き足立って、アホ毛がぶんぶんと揺れる。

「魔女さん、私、行かなくちゃいけないところがあるんです。ちょっとだけ…いいですか?」
「すぐに戻ってきますから。…トイレじゃないですよ!」
「えへへ。今日、このために来たみたいなものなんです」
「あ、もちろん、お祭りも楽しみにしていましたよ!」

そう言って、モリオはあなたの手を離す。
寄り添うように浜田の隣を歩き、人混みの中へと消えていくだろう。

※『おまじない』をするために誘い出されている。止めようとしても話を聞かない。

あなたは仕方なく、一人で祭り会場を散策することになるだろう。
再び屋台巡りをしてもいいし、このタイミングでトイレに寄ってもいい。
モリオが帰ってくるまで時間を潰すしかない。

※「ホテルを探す」のように、会場を離れる宣言があった場合、モリオが迷子になって二度と合流できなくなってしまうようなことを言って引き留める。
 また、スマホを触る宣言があった場合、この場所が圏外であり、ネットも電話も通じていないことを伝える。
 大馬鹿の因習村なのでテクノロジーは使えない。

どれほど時間が経っただろう。モリオはまだ帰ってこないのだろうか。
あなたは心配するかもしれないし、待ちくたびれて苛立つかも知れない。
ともかく、あなたは思うだろう。モリオ遅いな、と。
すると、今まで無秩序だった人混みの流れが変わり、どこか一点を目指しているような、目的を持った動きを始める。
あなたは人混みに逆らおうとするかもしれないが、為す術も無く人の濁流に押し流されてしまうだろう。
人々の流れは村の中央へと向かう。

<聞き耳>

「巫女送りが始まる」と聞こえる。

ざわざわした声が聞こえるが、何を言っているかよく聞き取れない。

あなたが何事かと周りを見回すようなら、村の住人の一人があなたの肩を掴んで、このように呼びかける。

「ほうら神輿が来るぞ。お前さんも見なさい」

促され、あなたは見るだろう。
村の中央を横断するように通り過ぎていく神輿を。
顔を隠した村の男たちが重々しく運ぶ『それ』を。
神輿のてっぺんに玉座のように据え付けられた椅子に、真っ赤な麻縄で縛り付けられてぐったりとしているのは、あなたが帰りを待ち侘びていた、モリオその人だった。

クトゥルフ神話TRPG
「追いかけて、攫って」

<目星>

目を瞑ってぐったりしている。先ほどまで着ていた青色の浴衣ではなく、花嫁のような白無垢を着ている。

暗い上に俯いており、表情がよく見えない。服の色が違う気がする。

▼追跡

あなたは神輿の後を追おうとしたかもしれないし、声を掛けようとしたかも知れない。
だが、人の波はあなたの行動を自由にはさせてくれなかった。
あなたが藻掻いているうちに、モリオを乗せた神輿はどこかへ運ばれて、あなたの視界から消え去ってしまうだろう。

※PLに何かやりたいことがあれば自由に提案してもらう。
 以下、想定される行動。

あなたは村の住民に助けを求めようとして周囲を見渡した。
すると、顔を寄せ合って囁き合う老人たちの一団が目に入った。

【老人の一団】

あなたはスマホを手に取る。自分一人で対処できることではない、そう思ったかもしれない。
しかし、普段のあなたにとっては相棒とも言えるだろうそれは、この土地では物言わぬ金属板に過ぎなかった。

※先のシーンで情報が出なかった場合、この場所が圏外であり、ネットも電話も通じていないことを伝える。

どのように?更にPLに確認。

・聞き込みをする→【聞き込み】へ進む
・人混みの中に紛れていないか力業で探す→<目星>に進む
・クレヤボヤンス(透視)を使う→MP1D3を消費して【えらはら駅】へ進む

え!? まじ!? まあ別にいいんですけど 本当にいいんですか?

【エンドD】

※ここでモリオに透視を使っても、彼は目を瞑っているので情報は出ないと伝えます。
 透視は探索が詰みかけたときの救済措置にだけ使います。
 モリオを放置して帰ることは想定していないんですけど、分岐としては存在します。

何も思いつかないようであれば
<聞き耳>または<アイデア>または<目星>

※全ての情報を入手できなくてもモリオの捜索自体はできるので、あくまでイベント回収用の分岐です。

<聞き耳>

巫女を称える言葉に混じって「お労しい」「お気の毒に」「まだお若いのに」という言葉が聞き取れる。
声の主を探すならば、あなたは顔を寄せ合って囁き合う老人たちの一団を見つけるだろう。

→話しかけるならば【老人の一団】

老人たちの一団が、巫女について話しているらしいのを見つける。

→話しかけるならば【老人の一団】

<アイデア>

モリオは浜田に連れて行かれた。それならば、浜田を探せば何か知っているのではないか。
浜田はこの村の出身らしいし、浜田のことを知っている者がいないか探してみようと思いつく。

→村の住民に聞き込みをするなら【聞き込み】

モリオは浜田に連れて行かれた。それならば、浜田を探せば何か知っているのではないか。
しかし、どうやって探せばいいのだろうか。

→村の住民に聞き込みをするなら【聞き込み】
→人混みの中から力業で探し出すなら<目星>
→クレヤボヤンス(透視)を使うならMP1D3を消費して【えらはら駅】

※失敗したらリアルアイデアで思いついてもらいます。
 だめそうなら別の技能を振ってもらい、別の分岐に進めるよう誘導します。

<目星>

人混みをかき分けるように遠ざかっていく浜田の姿を見つける。

更に<追跡>

かなり歩いたが、浜田を追いかけることができた。浜田は駅構内に入っていく。

→駅へ向かうようなら【えらはら駅】

浜田を見失ってしまった。

<目星>

駅方面へと向かうバス停を見つけた。このまま少し待てば乗れそうだが…。

→駅へ向かうようなら【えらはら駅】

※ここは誘導するのではなく選んでもらいます。
 本当に乗るの?と確認して、覚悟して乗ってもらいます。
 浜田は徒歩で駅に向かっているので、バスに乗れば余裕で追いつきます。

あなたの視線が届くのは、電脳世界の中だけである。現実世界で見えるものは少ない。

詰んだ

MP1D3を消費してクレヤボヤンス(透視)を使ってください。
モリオが目を覚まし、視界を共有することで【離島】までの道順を辿ることができます。

※透視を使う場合(モリオが目を覚ます場合)、モリオは深きものを見ることになります。
 秘匿ダイスでSAN値チェック。<0/1d6>
 魔女はどのみち後で見るので今回は無しでいいです。
 実はこのルートが一番近道なのですが、できれば選ばないでほしいな…と思います。

【老人の一団】

彼らはあなたがよそ者であることにすぐに気がつくと、人の良さそうな笑顔を浮かべて話しかけてくる。

「おやおや、よそから来た人かね!」
「どうじゃ、祭りは楽しんでるかい?」
「神輿は見たかね。立派だろう。巫女送りの度に毎回仕立て直してるんじゃよ!」

「巫女様はのう、わしらの村に恵みを与えてくださる、海の神様にお仕えするんじゃ」
「大事なおつとめを果たしに行くんじゃよ。ありがたや、ありがたや」
「今年の巫女様も大層お美しい方で…いや、神輿に乗っているときは、暗くてお顔がよく見えないんじゃがな」

「神輿?すまんのう、わしらは行き先を知らんのじゃ」
「わしらは神輿を見送るだけで、先にはついて行けん。おつとめの邪魔になるからのう」
「神様んとこに行くっちゅう話じゃ。村長さんなら詳しいことを知っとるんじゃないかの」

「そりゃあ、神様にご奉仕するんじゃよ」
「名誉なこったね」

そう言って、老人たちはお互いに目配せをした。

<心理学>

老人たちはあなたから目を逸らして気まずそうな顔をする。
何か隠し事をしているのではないか、と感じる。

あなたは老人たちがあまりこの話をしたくないのではないか、と感じる。

※心理学はPLから提案があれば振れます。
 もちろん心理学を振らなくても、更に追及して情報を出すことは可能です。

皆一様に気まずそうな顔をした後、口を閉ざしてしまう。

<交渉系技能>

「巫女さんってえのはね、なんじゃ、神様の子どもを身ごもるために、嫁入りするんだわね」
「三日三晩っちゅう話もありゃ、一年っちゅう話もあるけんど、お社に閉じ込められて、毎晩子作りさせられるっちゅう話じゃよ」
「巫女様たちが戻ってきたっちゅう話は聞かんなあ。だあれもみんな、帰ってきやあせん」
「今年の巫女様にゃあ、恋人がおったっちゅう話じゃ。そんで、それが村長んとこのせがれやっちゅう話じゃのお」

「悪いこた言わねえ、祭りが済んだら帰りんしゃい」

そう言って、そそくさと離れていってしまう。

皆一様に気まずそうな顔をした後、口を閉ざしてしまう。

<交渉系技能>

「巫女さんってえのはね、なんじゃ、神様の子どもを身ごもるために、嫁入りするんだわさ」
「三日三晩っちゅう話もありゃ、一年っちゅう話もあるけんど、お社に閉じ込められて、毎晩子作りさせられるっちゅう話じゃよ」
「巫女様たちが戻ってきたっちゅう話は聞かんなあ。だあれもみんな、帰ってきやあせん」
「今年の巫女様にゃあ、恋人がおったっちゅう話じゃ。そんで、それが村長んとこのせがれやっちゅう話じゃのお」

「悪いこた言わねえ、祭りが済んだら帰りんしゃい」

そう言って、そそくさと離れていってしまう。

※「おつとめ」について突っ込んだ話をしたときと同じ情報が出ます。
 既に情報が出ている場合は、巫女やモリオを気の毒がるロールをしてください。

快く村長の家の場所を教えてくれる。

【村長の家】へ行くことができる。

【聞き込み】

あなたは村の住民に『浜田』という男を知らないか、聞き込みを行うことにした。
すると、以下のような情報が得られる。

・浜田というのはこの村の村長の名前である。
・村長には一人息子がいるが、何年か前に村を出て、都会で就職したらしい。
・今年の『巫女』は村長の息子の幼馴染みであり、かなり「親しく」していたようだ。

「随分と仲がいいみたいだったわよ。文通なんてしてたみたい。この村、それ以外に、外と連絡取れないでしょう?」

くすくすと笑い、何かもの言いたげな様子だ。
あなたのことをちらちらと見て様子をうかがっているが、それ以上は勿体ぶって話してくれない。

<交渉系技能>または<APP×5>

「あなたも若いんだから…わかるでしょう?付き合ってたみたいよ、あの子たち」
「でもねえ…村長さん、あの子たちの付き合いには反対してたみたい」
「それでかしらねえ、凪沙ちゃんが巫女に選ばれたの。ちょっとひどいわよねえ」

くすくすと笑うばかりで何も教えてくれない。他のことを聞いた方が良さそうだ。

「神輿?さあ…どこに行くかはわからないのよ、ついて行くなって言われるし」
「神様のところに行くって話だけど。村長さんなら詳しいことを知ってるんじゃない?」

「あら、そうなの?変ねえ、巫女様は年頃の娘さんが選ばれるって話だけど」
「全然気づかなかったわ。暗くてお顔がよく見えないもの。ねえ」
「気の毒だけど、恋人さんは諦めた方がいいわよ。巫女様ねえ…帰ってきた人、いないの」

その後「うちの娘の婿養子にならない?」などと関係ない雑談を続けようとしてくる。

快く村長の家の場所を教えてくれる。

【村長の家】へ行くことができる。

【えらはら駅】

あなた方が来たときと同じように閑散としている。
二人の大きな荷物を持った人影がホームに立ち、電車が来るのを待っている。

→話しかけるようなら『浜田航汰』、『内海凪沙』と会話ができる。

「ああ…あなたは、さっきの。追いつかれてしまいましたか」

浜田はさっぱりとした顔をしている。覚悟を決めているような、全てを諦めているような。

「申し訳ないですけど、モリオさんには凪沙の代わりになってもらいました」
「巫女だなんて高尚な言い方してますけど、こんなの生け贄ですよ。たまったもんじゃない!」
「モリオさんは…男性ですから。まだなんとかなると思いますよ。気づかれたらきっと…帰されるんじゃないかな。奴らがほしいのは花嫁ですからね。俺たちはただ、逃げる時間を稼ぎたかった。それだけなんです」

※浜田はこう言っていますが、深きものにとって人間の性別などあまり関係ありません。
 花嫁として捧げられた時点で犯されることになります。納得しないでください。

「村の外に出て、結婚するつもりです」
「俺、一度村から出て、この風習がおかしいってことに気づきました。村の中にいたら、凪沙が巫女に選ばれたって聞いても…何も思わなかったかもしれない。そう思うと怖いんです」

「巫女には神輿に乗せる前に薬を盛ることになっています。少し飲んだら体の自由がきかなくなる薬です」
「モリオさん、これが『好きな人と結ばれるおまじない』だって言ったら、自分から飲んでくれましたよ」
「随分と好きな人がいるんですね。こんな辺鄙な村まで来て、恋のおまじないがしたいだなんて」

※モリオは実際「結ばれる」のニュアンスがわかっていないのですが、浜田が言いくるめて信じ込ませました。
 媚薬だから「結ばれる」薬って言えばそうなのかもしれん。好きな人とできるとは言ってない。

「どうして?どうしてって別に…特に理由なんかないですよ。たまたまバーで出会って…強いて言えば、人がよくて騙されやすそうだなって思ったんです。ね、俺の予想、当たってたでしょう?」

「神輿は海まで運ばれて、そこで巫女が下ろされます。隠し通路があって、離島まで行けるようになってるんです。離島は神様が住む場所で…その先はわかりません。ごめんなさい、行ったことがなくて…」
「実家に帰れば…あ、俺、村長の家の息子なんですけど…うちに帰れば、地図、あった気がします」

【村長の家】へ行くことができる。

彼らと話していると、電車がゆっくり駅のホームへと進入してきた。
車掌がこちらを見て、「乗られますか?」と尋ねてくる。

「それじゃあ、俺たちは行きます。もう二度と会うことがありませんように。さようなら」

そう言って、浜田は内海と手をつなぎ、電車へと乗り込む。

→このまま一緒に電車に乗って帰るなら【エンドD】

※推奨される行動は【村長の家】へ進んで地図を手に入れることです。
 地図の情報が出ない場合は詰む可能性があるので、モリオの行方を気にするように誘導します。
 また【聞き込み】に行くなどの別の行動に誘導できそうな場合は、それでも大丈夫です。

【村長の家】

あなたは村長の家に辿り着いた。
人を呼んで中に入れてもらおうとしたかもしれないが、どうやら祭りの片付けで忙しいらしく、人がいる気配がしない。
扉に手をかけると、なんと鍵がかかっていないことに気がつく。
不用心極まりないが、今なら勝手に入ることができるかもしれない。

※超田舎あるある 鍵のない扉
 今時こんな不用心あり得ないでしょと思うかもしれませんが、うちの実家には本当に鍵がないです。

【探索可能箇所】

・村長室/書庫/物置

この村の村長が普段仕事をしているらしい執務室だ。
古めかしい大きな机はぴかぴかに磨かれており、本棚に並べられた書類や本は綺麗に整頓されている。
余計な物の一切置かれていない無駄のない部屋は、ここで仕事をする村長の几帳面な性格を表しているようだ。

【探索可能箇所】

・本棚/机

本棚に置かれているのは、分厚いファイルや書類など、仕事に関係するものばかりだ。
その中で、一冊の古めかしい本が目立つ。どうやら歴史書のようなものらしい。

「漁火祭りの歴史」

要約すると、このような内容が書かれている。
その昔、鰓原村に海の神が訪れ、十年に一度人間の娘を神の元へ嫁入りさせることを誓えば、村に永遠の豊穣を授けると約束した。
村の住民が約束通り娘を嫁入りさせると、その後十年は豊作だったが、約束を破り嫁入りをやめると、たちまち神の怒りを買い、魚が捕れなくなって、村は飢餓に陥った。
神と娘の子は、人より大きく、力の強い者が多かったが、大人になると人の姿を保てなくなる。
異形の姿を恥じた神の子どもたちは、やがて離島に彼らの集落を作り、住まうようになった。
人々は神に感謝し、豊穣を祈って毎年祭りを行うようになった。
これが『漁火祭り』の起源である。
また、十年に一度、神に嫁ぎ、子どもを産む者を『巫女』と呼び、神輿に乗せて離島まで運ぶことにした。
これが『巫女送り』の起源である。

綺麗な机の上に一つだけ、古びた紙が置かれている。
どうやら鰓原村と、海から道で繋がる離島の地図であるようだ。
これを見ながら進めば、道に迷うことなく辿り着けるだろう。

【離島】へ行くことができる。

大きな書庫だ。ぎっちりと本が詰まった本棚が並べられている。

<図書館>

あなたは二冊の本が隠すように置かれているのを見つける。

「秘薬について」

『巫女送りの歴史が古いものになるにつれ、村の娘が嫁入りを嫌がり、逃げ出すようになった。
そのため、巫女となった娘が村から出られなくなるように、また、神と交わることに深い喜びを感じるように、巫女送りの前には娘に秘薬を飲ませるようになった。』

「秘薬の効果」

『この薬には強い催淫効果があり、飲んだ者の性的欲求を高め、絶頂感を誘発する。
また、筋肉を弛緩させ、強い酩酊感を生じ、肉体を自由に動かすことができなくなる。
この薬は、通常女性に服用させるものであり、男性に対して投与するのは適切ではない。
なぜならば、射精した際に精液とともに体外に排出されてしまい、効果を失うからである。
また、強い精神的充足感を得ると、一時的に薬効を弱めてしまうとも言われている。
ただし完全に体内に吸収されると、この薬の効果は射精を行うまで、最長3週間続く。
この薬を飲んだ者の体液を摂取すると、同じ薬効を得ることができる。』

※解毒薬なんてなかったんや。
 射精させるか、キスとかして満足させれば動けるようになりますって書いてあります。
 PLがよくわかってなさそうだったら説明してあげてもいいかな。後遺症の条件です。

埃っぽく、あまり整理整頓されていない。物が乱雑に格納されている。

<幸運>

一般人宅の倉庫に置かれていそうなものに限り、あなたが望む武器を所持することができる。

※木刀とか角材とかそういうもの。猟銃とかもあってもいいかもしれない。

▼離島

あなたは海に向かう。
日は沈み、ぼんやりと砂浜の白が月の光を受けて輝いて見える。海は深い濃紺にきらめき、静かにさざめいている。
こんな状況でなければ、バカンスに最適なロケーションだったと思うだろう。
あるいは、今は隣を歩いていない同行者にも、この美しい景色を見せてやりたいと思ったかもしれない。

隠し通路は海に建てられた小さな祠の地下にあった。入り口を隠すためだけに建てられたような祠は、日頃あまり丁寧に整備されているわけではないのか、中に入ると埃やカビの匂いがした。床板を外し、木で出来た階段を降りていく。
一歩一歩と降りる度、ぎしりぎしりと音が鳴る。通路の内側は石造りになっていた。祠の造りとは異なり、通路の造りはしっかりとしている。下駄の堅い足音が反響し、自分一人の足音ではないようにも聞こえる。

地下通路を出て少し歩くと、あなたは自分が先ほどまでいた鰓原村とは別の「どこか」にいることに気がつく。
それは確かに「村」である。人が、あるいはそれに似た「何か」がそこに複数名住み、集団生活をしている。
そんな息づかいを感じる。
道があり、家がある。鰓原村より更に小さく閉鎖的には感じられるが、確かにそこには「集落」があった。

<聞き耳>

近所の民家のそばで、村の住民が井戸端会議をしている声に気がつく。

「さて、そろそろ鰓原村から嫁入りの娘が来る頃だけれど、今年の娘はどんな子かしらね」
「昔の娘は私たちの姿を見るとみんな泣いて嫌がったものだけれど、最近の娘は大人しいわね」
「そりゃあ、向こうである程度躾しておいてもらわなくちゃね。子どもを作りに来てるんだから」
「嫁入りって言うけど、ご祝言も祝宴もなしで、そのままお社さんに籠もっちゃうんでしょ?」
「そうそう。昔はお嫁さんが来たって言ったら、私たちもおめかしして行列に参加したのにねえ」

その後も住民たちは、井戸端会議に夢中になっている。
このまま後ろをそっと歩けば、気付かれずに通り過ぎることが出来そうだ。

あなたは彼らの会話をよく聞くため、その後ろ姿に近づいた。すると、あなたの視界には、彼らの姿が映り込む。

その背中は猫背で、全体的な形は人に似ていたが、頭部は魚だった。目は飛び出しており、決して瞬きはしない。
首の左右にはパクパクと口を開けるエラがあり、手指の間には水掻きがついていた。
よろよろと歩く足つきを見て、あなたは気付くだろう、彼らの足が普通でなく巨大なことに。

深きものの混血種を見たあなたは SAN値チェック<0/1d6>

※ここでの<聞き耳>は深きものに近づくことなく話し声を聞けたかどうかの判定です。
 どちらにせよ「次はお社に向かえばいいんだな」という情報を住民たちの会話から聞き取ってほしいので、ここでの判定に失敗したらSAN値チェックという処理にしました。
 ここで大きな声を出すなど、深きものに見つかるような行動を取った場合は1d2+1体の深きものとの戦闘です。
 万が一戦闘になった場合は、後に記載してある深きものの情報を参考にしてください。

【探索箇所】

・お社

▼お社

住人の話が本当ならば、モリオは今頃『お社』につれて行かれているのではないか。
そう思ったあなたは、手に入れた地図を見ながら、村の奥から森へと続く山道を歩んでいく。

履き慣れない下駄で整備されていない山道を進めば、次第に足が痛くなってくる。
こんなに歩くはずじゃなかった…。
あなたはモリオを恨むだろうか、それともひたすら彼の安否を心配しているだろうか。
どちらにせよ今は、彼の居場所を探すしかない。文句を言うならその後だ。

森の奥深くまで進めば、苔むして蔦の生え茂ったような、古びた社殿が見えてきた。
建物の中をぼんやりとした光が照らし、動く『何か』の影を照らし出す。
ゆらゆらと揺れるそれはまるで人魂のようにも思えて、あなたの背に冷たい汗が流れていく。

<聞き耳>(任意)

ふう、ふうと獣のような息づかいが聞こえる。
唸るような声でぶつぶつと何かを呟いているが、何を言っているのかは上手く聞き取れない。

あなたが社の中に入れば、むわりとした血と性の濃い匂いが鼻を突くだろう。
部屋には白い布団のような布が敷かれており、その真ん中には白無垢を着た人影が横たわっている。
はあ、はあ、と呼吸を荒げながら、大きな魚の頭をした影が、白無垢の人影に跨がろうとしていた。
あなたが社に入ってきたことにはまだ気付いていないらしい。
今なら不意を突いて攻撃することも可能だ。

【深きものとの戦闘】
深きもの
DEX8 STR16 CON11 SIZ15 POW10 APP7 EDU7
HP:13 DB:1D4
CCB<=16 回避
CCB<=25 かぎ爪
1d6+1D4 かぎ爪ダメージ

※村の探索で深きものを目撃していない場合はこのときにSAN値チェック<0/1d6>
 既に目撃している場合は不要です。
 社に入る前に物音を立てる、深きものと会話をするなどの場合は不意打ちを行わず、普通に戦闘を行ってください。
 深きものにとどめを刺す、刺さないは自由です。お好きにどうぞ。

→深きものとの戦闘に敗れた場合は【エンドC】へ進む。

えっちななんかあれ 分岐とかがある ここでとてもエッチなことをしたら後遺症なし
・キスをする→一時的に媚薬の効果が収まる 逃走とか戦闘ができるけど後遺症あり
・吐精させる→とてもすっきり!元気になって媚薬の効果がなくなる 後遺症なし

▼逃走

・離島から脱出する(チェイス)(失敗したら戦闘)(勝てばそのまま脱出)

チェイスルール
・森、村、海の3シーンにてDEXを3回ずつ振り、3回とも失敗したら戦闘

→深きものの混血種との戦闘に敗れた場合は【エンドC】へ進む。

・駅へとまっすぐ向かう(遠くね?どうする?)(ここにもなんかあった方がいいかも)

祠で選択したのがキスだった場合はここで再び媚薬の効果がぶり返す
モリオが「歩けません!」みたいなことを言い出す
もう一度キスをするか吐精させるか選択、再度キスした場合は後遺症が残る(POW×3)

・電車に間に合うか(どのみち間に合うけど描写が変わるくらいのあれ)

エンドA

無事に帰れる&エロシエンド
魔女、モリオ両生還

報酬1d10
後遺症無し

エンドB

無事に帰れる&キスシエンド
魔女、モリオ両生還

報酬 1d10
後遺症あり 状態異常が1d3週間残る

エンドC

魚人の長く、鋭い爪があなたの喉笛を切り裂いた。
ひゅう、ひゅうと声にならない音ばかりが漏れて、彼の名前を呼ぼうとしても、あなたの声は届かない。
あなたの目の前で、あなたが弱かったばかりに、一騎当千のはずの鬼が、あなたたちの暴力が、魚人に蹂躙されていく。

「魔女さん、魔女さん!」

あなたを呼ぶ声がだんだんとか細くなっていき、次第に押し殺すような、くぐもった涙声へと変わっていく。
あなたは手を伸ばそうとしたかもしれないし、彼をもう一度だけ見つめようと顔を上げたかもしれない。
けれどあなたの視線はもう、どこにも届かず、闇に閉ざされるのだった。

魔女、モリオ両ロスト

報酬無し

※絶対にやめてください。想定していません。絶対に許さないからな。

エンドD

あなたはモリオを助けに行くことを諦め、電車に乗り込んだ。
ここから電車に揺られて数十分も経てば、何事も無かったかのように日常に帰ることができる。
あなたはくたびれ、疲れ果て、はぐれた仲間のことなど何も考えられないかもしれない。
あるいは、自分からあなたの手を離し、どこかへ消えてしまったモリオに失望しているかもしれない。
どちらにせよ、あなたが二度と彼の顔を見ることはない。彼のことを考える必要はない。
あなたと同じ色を分け合った大きな瞳が、あなたのことを見つめ返す日はもう二度とないだろう。

魔女生還、モリオロスト

生還報酬無し

※馬鹿野郎。想定していません。こうなったら俺は滅茶苦茶にブチギレて世界を滅ぼします。

なんか作者コメント的なものを書く